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資産運用「番外編」

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こんにちは、smorceです。
この記事では、【資産運用:番外編】について解説していきます(^^)

 

 ロボアドバイザー(AI投資)ってオススメなの?

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投資未経験者には「投資の入り口」としておすすめできるので、初めの一歩を踏み出すには適していると思います(^^)
ただ、ロボアドバイザーは儲からないので資産運用としては不向きです。パフォーマンスは"動物占い"と同じレベルくらいだと思います。

AIを活用した投資戦略で儲けたいのであれば、「ツーシグマ」のようなガチガチのAIヘッジファンドに投資するくらいしないと儲けるのは難しいと思いますので、ロボアドバイザーに期待しない方が無難です。

 

以下は参考データです。
こちらはロボアドバイザーではなく"AI投信"の成績ですが、右肩下がりで推移しています。AIを謳った商品で勝つのがいかに難しいかが分かるかと思います。

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 逆に資産運用で不向きな商品は?

====ハイリスク・ハイリターンな投資・投機==========
・FX
バイナリーオプション
・個別株投資(キャピタルゲイン狙い)
====保険=====================================
・運用目的・年金目的の保険商品(個人年金保険 etc)
====その他===================================
・銀行や証券会社がオススメする商品全て

--------------------------------------------------

資産運用でハイリスクな商品を選択すると逆に資産を減らしてしまう可能性があるので運用には不向きです。

また、保険は運用・貯蓄タイプのものは非常に利回りが低いので、資産運用には不向きですね。

POINT!

運用・貯蓄タイプの保険の利回りは、こちらの記事をご覧ください(^^)

加入してはいけない保険。それは貯蓄タイプの保険です

銀行や証券会社がオススメする商品は購入しない方が良いです。
これは個人投資家と銀行・証券会社の目的が相反する立場にあり、個人投資家にとって不利な商品を勧められる可能性が高いからです。

 

・銀行や証券会社は手数料の高い商品を販売して儲けたい
個人投資家手数料の低い商品を買ってコストを抑えたい
とそれぞれ目的が相反しています。

POINT!

コストの重要性は以下の記事で解説しました(^^)

資産運用の基本方針は「長期×分散×複利」

銀行や証券会社の営業マンは会社を儲けさせるのが仕事であって、投資家を儲けさせるのは仕事ではありません。
ですので、我々個人投資家は正しい金融の知識(金融リテラシー)を身につけて自己の防衛力を高める必要があります。そうすることで、不利な商品を購入するリスクを抑えることができます。

 

逆に、金融リテラシーが低いと色々な問題に遭遇します。例えば、2019年ではこのような問題が噴出しました。

・リスク開示不十分で、主に銀行窓口で販売される「外貨建て保険」が6年で苦情4倍に

・かんぽ生命を巡っては、既存の契約を解約して同じ種類の保険に乗り換えた結果、保険料が上がるなど顧客が不利になる約5800件のケースが発覚

・ゆうちょ銀行も直営する233店の9割で、高齢者の健康状態や商品の理解度を確認しないまま投資信託を販売していた内規違反が明らかに

「金融リテラシーが低いとカモにされる」という事例ですね。
かんぽ生命に至っては虚偽の説明で加入させる不正な営業がまん延していたそうです。
以下は一例です。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190726-00010002-nishinp-bus_all

上記の記事を要約すると

・収入13万円の認知症女性に対し
・1年間で11件の保険に加入させる
 うち5件は、ほとんど同じ内容
・保険料の支払いが月25万円
・貯金が底をついたら借金をさせ保険を継続させる
とのことで、詐欺まがいの営業を行っていたことが明らかになりました。

 

悪徳営業マンから身を守るには、自身の金融リテラシーを高めるのが一番効果が高いと思いますが、それが難しい場合は第三者にアドバイスを求めるというのも有効な手です。

例えば「保険のビュッフェ」というサイトではお金のプロであるファイナンシャルプランナー(FP)の方に無料で相談できるサービスです。

FPは商品を販売する側ではありませんので、基本的には中立的な立場でアドバイスしてくれるはずです。
こういったサービスを活用するのも、防衛力を高める上で有効な手段だと思います。

 

ただし、FPでも以下のような事例もありますので、鵜呑みにするのは危険です。

 

「元本保証」「必ず儲かる」に要注意! 年収400万円の人をカモにする年収1000万円のFP
https://wezz-y.com/archives/67973

 

本来は中立的な立場でアドバイスをくれるFPですが、中には裏でコミッションを得ている人もいます。そういったFPに遭遇した場合、手数料の高い不利な商品を勧められてしまい、結局カモられてしまいます。

 

■怪しいFPの特徴
・「元本保証」「必ず儲かる」という言葉を使って勧めてくる
新興国の[株式・債券]のようなリスクの高い商品を勧めてくる
・不動産投資や太陽光発電など額の大きい投資を勧めてくる
・手数料の高い商品を勧めてくる 

こういったFPに出会った場合は注意した方が良いと思います。


対策としては
・1人ではなく、何人かのFPに相談してみる
楽天VTIなど投信ブロガーがオススメしている低コスト商品についてレビューをお願いしてみる

などが考えられます。

投信ブロガーがオススメしている商品にネガティブな反応を示すFPは怪しいと思った方が良いでしょう。

 資産運用で向いている商品は他にある?

私は楽天VTIの積立投資を推奨していますが、それ以外の商品を紹介させて頂くと、
米国債ゼロクーポン債(ストリップス債)か、米ドルMMF分散投資の選択肢としてはアリだと思います。

楽天VTIは株式のアセットクラスになるので、債券のアセットクラスに分散したい場合は、米国債ゼロクーポン債米ドルMMFが選択肢としてあると思います。
(ゼロクーポン債は売買手数料がゼロなので、証券会社は絶対に勧めてきません)

 

ゼロクーポン債とは、利息の支払い(クーポン)がない代わりに、額面金額よりも低い価格で発行される債券で、複利で運用できる商品です。

たとえば、額面金額100万円分のゼロクーポン債(残存期間10年)を80万円で購入すれば、10年後に20万円の利益になります。

 

ゼロクーポン債の中でも「米国債」がおすすめですが、この商品は流動性が低いのがデメリットです。
資金の拘束期間が長いことを考えれば、流動性の高い米ドルMMFの方がよりオススメです。
(※外貨預金は手数料が高いのでオススメできないです)

 

MMFは主に格付けの高い短期証券(公社債を中心にコマーシャル・ペーパー、CD 等)に投資する投資信託の総称です。
米ドルMMFは月1000円くらいから積立でき、売買手数料は無料で、為替手数料のみかかります。また、複利で運用可能です。

米ドルMMFにもいくつかの商品がありますが、例えばブラックロックの商品だと、
年利2.1%(2019年5月時点)と悪くない金利です。

 

ただ、分散投資とはいえ、20〜30年ホールドするのであれば時間分散効果も効きますので、期待リターンの高い株式に資金を投入した方が良いと思います。

そこでオススメなのが「配当狙いの株式投資」です。

配当金によるじぶん年金作り

この投資手法は「連続増配、かつ、高配当」の株を積み立てていく戦略です。
増配」と「配当金の再投資による複利運用」によって加速度的に配当受給額が増えていきます。下のグラフでは黄色の線が該当します。

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ご覧の通り、単純な複利運用より遥かに高いパフォーマンスを発揮しています。

POINT!

高配当株の積立投資については、以下の記事で解説しています(^^)

高配当株のつみたて投資について

 

複利×増配」の力については、以下の記事で解説しています(^^)

複利を超える力。それは「複利」×「増配」の掛け算! 

預金はリスクがないって本当?

「預金はリスクがなく安全」という認識を持たれている方が多いですが、これは間違いで、正確にはリスクが存在します。

ジンバブエドルのように「インフレによって現金の価値そのものが目減りする」というリスクももちろんありますが、そもそも「預金」自体が「金融機関発行の預金保険機構部分保証付きプッタブルフローター」への投資になることから、流動性リスクやクレジットリスクが存在します。

 

よって、「投資は怖いから預金しかしない」と考えていても、預金をした時点で既に「投資」をしているということを知る必要があります。

つまり、どのような形式であれば、何らかの資産を保有した瞬間から、リスクとの付き合いが始まるということです。残念ながら、リスク管理から逃れる術はありません。

 

保有している資産が預金にしろ、株式にしろ、債券にしろ、どのようにリスクをコントロールするのか、その意思決定をする必要があります。その為に必要なのが金融の知識です。 

おすすめ記事のご紹介

「高額療養費制度」の他にも「介護保険」や「一般教育訓練給付金」など、申請することで貰えるお金が分かりやすくまとまっていますので、おすすめです。

 

"知らなきゃ損"申請すればもらえる10のお金 医療費100万でも自己負担は9万程度 | PRESIDENT Online(プレジデントオンライン)

 こういう詐欺商品には注意!

具体的な事例がないと実際にどのような詐欺商品があるか分かりづらいので、いくつか実例で詐欺商品を紹介してみます。

 

月10万円配当の「GIFTプロジェクト」詐欺で9億円を集金か - ライブドアニュース

SNSに潜むプレゼント詐欺「10万円渡す」に騙された男性 - ライブドアニュース

 

上記の記事は、毎月10万円が貰えると謳った「GIFTプロジェクト」という詐欺企画の摘発ニュースです。約6800人から約9億2千万円を騙し取ったとのことです。
2つ目の記事は「GIFTプロジェクト」で騙された方へのインタビュー記事になります。

 

容疑者は「資産が80億円ある」と説明していたそうですが、こういった
・資産が◯◯億円あります
・何もしなくても毎月XX万円あげます
という儲け話は大半の場合「詐欺」だと考えた方が良いでしょう。

インタビュー記事にもあるように「自分は大丈夫だ!」と思っていても、実際にお金が貰えてしまうと気持ちが揺らいでしまうことがあります(これは詐欺師の初回入金のテクニック)。
ですので、こういう話に乗らずにスルーするのが無難だと思います。

 

その他にもこういった詐欺がありました。

ツイッターに蔓延する現金100万円プレゼント企画 札束動画の販売元は - ライブドアニュース

よく見かけるようになったTwitterでの「現金プレゼント企画」です。
大量の札束を動画にしてRTキャンペーンなどをやっていますが、これらは全て、言葉巧みに個人情報を聞き出したり、現金を振り込ませるための詐欺です。

札束動画自体が市場で売買されているので、お金を払えば誰でも札束動画を購入できます。ですので、大富豪が本当に動画を撮影してお金を配っている訳ではありませんので注意して下さい。

 

こちらは53万円のUSBを購入させられた詐欺です。

USB購入が悪夢の始まり…「1年で200%の利益」マルチ商法、大学生被害続出 - 毎日新聞

知識のない大学生を狙い、全く価値のないソフトウェアが入ったUSBを53万円で販売し、それをマルチ商法として広めた案件です。


詐欺の対象は先物取引バイナリーオプションなど色々あり、DVDやUSBなど媒体も色々ありますが、共通して言えるのは「絶対に儲かる!!」「利益率◯◯%!!」のような強烈な煽り文句で訴求しているところです。こういった文言が出てきたら注意して下さい。特に大学生はターゲットになりやすいようです。

 

こうして見てみると、2019年だけでも結構色々な詐欺が流行りましたね。こういった詐欺に引っかからないように金融リテラシーを高める努力が不可欠です。

 

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