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加入してはいけない保険。それは貯蓄タイプの保険です

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こんにちは、smorceです。
この記事では、加入してはいけない保険ついて解説していきます(^^)

 

 加入してはいけない保険

タイトルにもあります通り、加入してはいけない保険が「運用・貯蓄タイプ」の保険で、
これは「未来にいくらかのお金が返ってくる」タイプの保険になります。

例えば、個人年金保険、学資保険などがそれに当たります。

加入してはいけない理由については、こちらの記事をご覧ください(^^)

保険の話「生命保険×医療保険×損害保険」

個人年金保険の利回り

個人年金保険は将来年金という形でお金が返ってくるタイプの保険で、特に節税効果を推した商品です。
こちらは運用を目的とした商品になっていますが、その利回りがどれくらいあるのか計算してみました。

 

こちらの商品は「所得税と住民税の節税効果」が最大の特徴になります。
節税効果は収入が高いほどその効果も高くなりますので、
最も収入の高い「年収4000万円」で試算してみました。
※年収4000万円で所得税率55%

 

個人年金保険の前提
・30歳~64歳まで、毎月1万円支払う(年間12万円)
・65歳から10年間、年金として毎年44万1000円を受け取る

税金の年間最大控除額

所得税:22,000円
・住民税:2,800円
(合計 24,800円)

 

■試算結果
・35年間で毎年9万5200円支払う(節税効果を考慮)
・36年目から10年間で毎年44万1000円を受け取る
・純利益は107万8000円
45年間で複利は1.22%

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1年目の年利は20%を超える驚異的な数値ですが、2年目以降から利回りは低下していきます。
これは既に支払った分に対しては節税効果が乗らないので、年数を追うごとに利回りは低下いきます。つまり、長く運用するほど損をする設計になっています

 

45年間で複利1.22%という、極めて利回りの低い商品であることが分かりました。
また、運用期間が長くなるほど損をすることも分かりました。

 個人年金保険とS&P500の比較

上記の通り、運用・貯蓄することを目的に保険に加入してしまうと、低い利回りの商品を掴ませられることになります。

その為、保険に加入するなら「保険機能」と「運用」は切り分けて考えるべきだと言えます。

保険についてはこちらの記事で解説しています(^^)

保険の話「生命保険×医療保険×損害保険」

では、同じ条件で「もしS&P500に投資していたらどうなっていたか」比較してみたいと思います。
条件を同じにする為、毎月1万円を積立投資する前提でシミュレーションしてみました。年利は過去リターンの実績を参照して計算しています。

 

結果は以下の通りです。

・運用期間:35年間
・支払い総額:420万円
・運用益:3812万円
リターン:1008%
となりました。

 

個人年金保険では、
・運用期間:45年間
・支払い総額:333万2000円(節税効果を考慮)
・運用益:107万8000円
リターン:132%
となりました。

 

(運用期間はS&P500の方が短いですが)S&P500と個人年金保険では約7.6倍の差が出ることが分かりました。どちらに投資した方が良いかは明白ですね(^^)

やはり、保険は運用・貯蓄を目的にするには不向きな商品と言えます。

 スプレッドシートを公開します

今回計算に使ったスプレッドシートは公開しますので、気になる方はぜひ使ってみて下さい(^^)

計算に使ったスプレッドシートを公開します。ダウンロードのうえ、ご自由にお使い下さい(^^)

個人年金保険の利回り

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